やっぱりLiveが好き

目の前の空間を味わうのが好きな人の記録🍀

鼓童「鼓」12/20 文京シビックホール ①

玉さまが芸術監督を終えた後、玉さまが関わらないツアーを

初めて観に行ってきました。

正直「玉さまが関わっていたから好きだと思えていたんじゃないか」

という気持ちがあって、どうなんだろうと思っていたけど

観に行けばわかるさ!!ということでGOしてきたのですが。

 

感想は・・・観に行って良かった!!!

まず一番最初の曲で、太鼓の響き、振動を物凄く感じた時に

「生の音の響き」が本当に久々だったんだな!ということを

体感して気づいたということ。

 

9、10月と歌舞伎座には行ったけれど映像公演の為、

「目の前で楽器が演奏されていない」ことはもちろんわかっていたけど

本当にハッとするのって実際に体験出来たときなんだなあ、

ということがよくわかりました。

映像公演でも良い音響だったけれど「肌で感じる」ということは別で、

例えば今回のような大きな規模でなくとも、楽器が目の前にあって

自分や誰かが音を出すことによって、その楽器の震えや空気が

振動して伝わってくることが「目の前の音を感じる」ことなんだよなぁって。

って当たり前のことを書いただけだけど(笑)

体で感じた太鼓の響きは圧倒的で、楽器と体と感じることって凄いな!!と

目が覚めたような感覚になったのでした。

 


玉さまが芸術監督でいらしたツアーの時から「一曲一曲の境目をあえてくっきりさせず、次の曲への導入がその前から始まってる」というところがあった。

私が歌詞のない曲のタイトルや曲をなかなか覚えられない、というのも

あるのかもしれないけど(笑)

それにしても、ここまでで3曲くらいだったのかな?と思っていたら

6曲だったとか‼️


それがよく分かったのが二部の最後。

石塚充さんが大太鼓へのスタンバイ→大太鼓を打つ

→大太鼓のセットから降りて次の太鼓を打つ

という流れがまるで一曲のようになっていて

でもプログラムで振り返ると3曲!!それがただ繋げているというより

美しい流れのように感じられるのが凄い。

 

一曲一曲、繋がずに終わるところもあるからだれることもない。

全体を観て聴いていると、それぞれの曲が本当にバリエーション豊か。

またライティングも最初から綺麗で、明るいだけでなく陰影や色等

どう照明を当てるかで曲の世界観を視覚的心情的にも広げていると思う。

 

 

「太鼓」という楽器って、楽譜があるのは知ってはいるけど、

「一体どんな楽譜なんだろう?」と思うくらいの複雑さに見える!

6人の人達が二人一組で一つの太鼓をたたいていて

その一つの太鼓の中では一つのリズムなんだけど、

それが3つあると、それぞれバラバラなのに一緒に打つとそれが合う不思議。

太鼓を打つ人からしたら不思議でもないんだろうけど

違うもの同士があんなに調和していることにびっくりする。

 

逆に、何人かで同じ旋律を奏でる時、同じタイミングで打つから、

その打つときの腕が一斉に同じ弧を描くのがまた美しい!!!

 

 

そして二幕最初の「モノクローム」。

玉さまとの『幽玄』で最初に演奏されていた曲。

会場でいただいたプログラムを読んで知ったんだけど

昔からあった曲なのね!!

繊細さを感じる曲だから玉さまが関わった曲、

またあまりに幽玄の世界に合っていたのでその為作られたと思い込んでいたけど

実際は76年に作られた曲とのこと。

鼓童ってすごい・・・今さら💦

最弱音で出す太鼓の音、バチを自然に下ろした状態で出来る音、

色んな音が昔から作られていたのか・・・。

 

 

とある曲では、楽器を持って立って演奏しているところがあるんですが、

そのうちの一つが箏!!

見たことのある大きなサイズではなく、

片手で抱えてもう片方の手で演奏できるくらい…

といっても身体の半分くらいの大きさはあったから、

その演奏スタイルも大変なはず。

だけど美しい箏の音色が奏でられてました。


歌声も本当に透明感にあふれていて、

途中にある踊りからも鼓童の人達の身体能力の高さ、

持久力のすさまじさを感じたし

若手のメンバーが多いとはいえ、若いから演奏がどう、

ということは全くなかったし(ずっと聴いてきたわけではないから詳しいことはわからないけど)、

齊藤栄一さんというこの中では一番古くからのメンバーの方も、

前であったり支える側であったり区別を感じず、

でもやっぱり引き締まるところは引き締まるという感じ。

 

ここまででも十分すぎるくらい長いんですが(笑)

書きたいことはまだまだあり、次回へ続きます。

といってもかなりミーハーに傾いた内容なので💦

一旦ここで区切ります(笑)