やっぱりLiveが好き

目の前の空間を味わうのが好きな人の記録🍀

坂東玉三郎 越路吹雪を歌う「愛の讃歌」11.17 SAYAKAホール@大阪

トークショーの続きの前に、こちらに行ってきたので忘れないうちにこちらを先に。

玉さまの歌、コーラスでの参加曲も太字表記。私がいつでも思い出せるように歌詞を貼ってます💦

 

4月からのツアーも、今回が千穐楽。始まった後に11月の公演が発表された時は、八千代座後もあるの!と驚いたけど、あっという間に来てしまった💦

このセットともオーケストラの方達とも、今日が最後。今日のことをずっと覚えておきたい、としみ込ませるように見てきました。

 

始まる五分前、始まる直前の「愛の讃歌」鐘の音。そのあとにステージ真ん中から玉さまが登場。花柄入りの黒いキラキラのスパンコールスーツに黒い襟の詰まったシャツ。

 

1. バラ色の人生

幸せなこの歌の世界のように「喜び、嬉しさ」といった表情で、歌って下さってその表情を観ているだけで幸せなんだけど、声も進化されてる!!

以前は、太い発声とそうでないときの発声がはっきり違うように聴こえていたけれど、今回ではその辺りが曖昧になって、以前よりもスムーズにお歌いになっている気がした。この曲では太い発声でお歌いになっているけど、前より自然な感じがしてとてものびやかだった!

「心惑わす眼 いつも熱き口 私の想ってる あなたの面影~」っていう最初から玉さまのリードで優しく包まれるみたいな感じが最高で最初から泣けてきた。 

歌詞 http://j-lyric.net/artist/a000c59/l02ba91.html

 

2. 夢の中に君がいる

柔らかさと幸せな表情で歌って下さって、ララララーラララーララ~♪のラララ歌詞のところとか、こいびとっ♪←ふんわりと弾ませる感じとか、この曲自体も素敵だけど魅力的な部分があり過ぎる!何が言いたいかっていうと玉さまが素敵だということ(笑)!

歌詞 http://www.kget.jp/lyric/197793/夢の中に君がいる_越路吹雪

 

3. 群衆

この曲に入る時、ガラッと表情が変わって、一瞬で世界を変えるよう。

「ふたりは人の波間に ただよいながら~」の時、より玉さまのリズムで、玉さまの

歌ありきで演奏がついてきてくれる、という感じだし

「しみて~あたしを~よわせた~」←この「せた~」とか「この手から恋を うばい去った~」←「うばい さっ た~~」のこういう語尾の部分がより滑らかで、歌い終わった後の表情とともにうなだれる感じの表し方がこの曲すべてを表しているようで何度見ても好き。

 

玉さまのMC。越路さんの37回忌のコンサートから今までの繋がり、今日は4月から始まったツアーの大千穐楽というお話、ここでのお話だったかは忘れてしまったけど、越路さんとは数度しか直接お会いしたことはないが、作詞家、マネージャーの岩谷さんとは毎日のように一緒にいて、観劇やお食事などされていたとのこと。そこで伺った越路さんの日常の生活、舞台に上がる前の準備・・・凄く緊張するタイプの越路さんは岩谷さんに「トラトラトラ」と背中に書いてもらい舞台へ送り出されていたエピソードのお話。お二人が亡くなった今、そういった舞台に対する心構え向き合う姿勢(かな?)を越路さんから玉さまご自身が受け継いで・・・というようなことを仰っていた。

 

4-1.サンライズサンセット 

白鸚さんがミュージカル「王様と私」に出演された時に越路さんが出ていらしたのが玉さまが越路さんを知るきっかけ。ここからミュージカルメドレーで、真琴さんと姿月さんも登場。玉さまが真ん中でお歌いになって、お二人が両脇でコーラス。この曲のこの三人での歌が素敵。

 

4-2. ワンダフルガイ

4-3. シャル・ウィー・ダンス?

4-4. メイム

4-5. 私のお気に入り

4-6. さようなら、ごきげんよう

 

4-7. 道化をよこして(Send In The Clowns)

MCの時にこの曲、リトルナイトミュージックのことに触れて、越路さんはミュージカル女優としても活躍して、晩年は(歌わない、ミュージカルでない)女優さんとして出演をされていたそう。この曲は本当に素晴らしいからまた歌っていただきたい。

 

真琴さんと姿月さんのご紹介。そして衣装のお話について。

姿月さんが4月から「このドレスに(身体が)入るように(笑)」と気を付けてきて、最後も入ってよかった、と仰ったら、玉さま「そう」みたいに華麗にスルー(笑)

「今日でブルガリの宝石ともお別れ」って姿月さんかな?が仰ったら、玉さま「今日からこのドレス、貴方たちのものです」言われて本気でお二人驚いてらっしゃった。玉さまに呼ばれたらあのドレスで駆けつけるそう(笑)

真琴さんは大千穐楽と言うことで緊張していたけれど玉さまを見たら緊張がほぐれたそう。始まるまえ、緊張していたときにスタッフの人に、(越路さんのように)「とら(虎)」)と書いてもらおうと頼んだけど、一人は漢字を間違え、もう一人もいまいちわからず、結局間違った「とら、という漢字」が背中にきざまれたそう(笑)

 

 

5. 18才の彼

今日はいつにもましてのびやかなお声だった。間奏の時に客席に背中を向ける時も、

両手を開いて、背中でも表現しているような感じがして吸い込まれるようだった。

 

6. パダムパダム

7. シャンソン

8. 谷間に三つの鐘が鳴る

 

9. 枯葉

この日だけ変える、というのも考えにくいんだけど、ドラムがいつもと違う感じがして

ハケみたいなものでドラム?の部分をなぞってたりしたらでるような音。

 

10. 私の心はヴァイオリン

この曲もほんっとにのびやかに、幸福感に満ちた感じでお歌いになっていた。

この曲もまた歌ってほしい。

歌詞 https://www.uta-net.com/song/41055/

 

11. ビギン・ザ・ビギン

12. ラストダンスは私に

 

玉さまは衣装を襟にスパンコール付きの白スーツから黒い光のあるスーツへ衣装替え。

姿月さん達「玉組」としてやってきたことをここでも話して下さって、玉さまが越路さんの背中を見てきたように、私達も玉三郎さんの背中を見て参りました、ということをお話しくださった。

 狭山市は玉さまも初めてとのこと。では、シャンソンメドレーで、と玉さま仰ってパリメドレースタート。

 

13-1. ユーヌ・シャンソン

この曲の最初の音の上下のブレを感じたことがない。この曲凄く難しいのにそれを毎回きちんと歌う玉さまってやっぱり凄いと思う!

 

13-2. ろくでなし

 

13-3. パリ野郎

曲がスローになったときに玉さまが立ち上がって真琴さんと肩と肩を合わせてゆらすように動きを合わせたり、真琴さんが玉さまと姿月さんにピストルで撃つフリのあと、玉さまが打たれるフリをするところがいつも華麗。片側を打たれてそちらから後ろに肩全面でさっとかわすような美しさなんですけど!(笑)へなへなじゃないんだ、ここでも綺麗。

 

13-4. サ・セ・パリ

この曲のときかなぁ、玉さまと姿月さんが腕を組むんだけど、男性側として腕を組まれるように肘のあたりを丸く開けて腕を差し出す玉さまが素敵。

 

13-5. ブギウギ巴里

セット階段状のところで座って聴いている玉さまがすっごくノリノリで、そろえた両足を一緒にぐるんぐるん回してたり横にブラブラ?かな、とにかく楽しそう!こんな自由な玉さま見たことあったっけ?っていうくらい。こういう玉さまが観られるってこともこの公演の大きい魅力だった。

 

13-6. セ・シ・ボン

このコーラスの「セボンセボ~ン」を歌うとき、玉さまが真琴さんと頬くっつくくらい顔を近づけるんだけど、その最初の時に玉さまが真琴さんの腰の方に手を出して、おそらくその距離のガイドでご自身と近づけたのだと思うけど、それを見ていて「玉さまが手を腰に!!」って、ひゃー!!ってなりました(笑)

 

13-7. 幸福を売る男

三人でステップを踏みながら大きく円を描いて舞台上を回るというシーンも今日で最後。コーラスしながらステップ踏みながら歩くって結構大変だと思いながらちょっと緊張しながらこの曲のときはいつも見てました💦そんな心配は杞憂で、この光景は優雅で素敵。

 

最後の三人でのご挨拶。姿月さんの「玉三郎さんとご一緒出来て(腕を組んだりとか身体を)触らせていただいて(笑)」の言葉に玉さまスルー気味(笑)ドレスに身体が入るかどうか、の話の時みたいに「そう」というような反応(笑)玉さまはどのお話を気に留めてくださるのか、ほんとうにわからない(笑)

真琴さんは、「今回玉三郎さんのコンサートに自分たちが入って歌っているけれど、日生劇場では宝塚OGの人達のところに玉三郎さんが出てくださり、私達宝塚の歌「すみれの花の咲く頃」を歌って下さって、その歌に大変感激した」というようなことを、うるうるした目で今にも泣きそうになりながらお話してくださった。

後日映像で見ていた時、その歌の時に玉さまを見つめる真琴さんが、本当に感激してらっしゃるように見えていたので、あの時真琴さんはそのようにそれ以上に感じていて、今もそのことを伝えてくださるくらい心に残る出来事だったんだとわかって、本当に嬉しかったし、このことを聞けてよかった。

玉さまは、この先も、機会があれば(お呼びがあれば、かな?)またいつでも歌っていきたい、と言うようなことを仰っていたし、その言葉を聞けて今後も可能性はある!!とわかって本当に嬉しかった。またどうかぜひ、CDでも、コンサートでも両方の形で続いて玉さまの歌を聴き続けていきたい。

 

14. 愛の讃歌

この曲以外でもそうだったんだけど、この日は最後の音を伸ばす、のびやかに歌い上げる、という玉さまだった。それだけ気持ちよく歌えている、ということに感じたし、これより前のコンサートでは伸ばしたいけど、ここで終わったのかなと感じたこともあったので、歌いたいように歌うことのできる進化と言うものを感じたし、何よりこの日の唄は本当に素晴らしかった!歌、歌っている時に自然に現れる表現というものを凄く感じたし、歌を聴いて、歌うお姿を観ていると泣けてくる。それだけ心に深く刺さる歌なんだと思う。

 

15. 水に流して

この曲って玉さまを表すような、そういう印象がある。(私たちは)いつまでもとどまっていたいけど、玉さまはこのようなお気持ちで前に進まれる、という感じ。

 

16. 最後のワルツ

 

17.すみれの花の咲く頃~愛の讃歌

最後のアンコール曲。この「すみれの花~」から「愛の讃歌」この二曲が繋がり、姿月さんと真琴さんがコーラスしてくださり終わる、という流れが本当に最高だった。最後の愛の讃歌でも玉さまは本当にのびやかに歌って下さった。

カーテンコールでは三人がステージ中央に立たれると、パーン!と背後から上に向かって紙吹雪が!!!(白だけじゃなくて金も銀も赤も!だから余計キラキラして見える!)千穐楽ならではで、三人もご存知なかったようで驚いてらした!玉さまは控えめの驚きで(笑)玉さまの頭、分け目の中央辺りにも最後まで銀紙吹雪が一つついたまま。かわゆい♪

カーテンコールは三回。三回目にはスタンディングオベーション。玉さまがセンター、真琴さんと姿月さんは両脇で、三人で手をつなぐべく玉さまがお二人の手を取ったけれど、玉さまの手が上から、お二人が下から手を持つ形というのも、この女形男役の三人ならではというところ(笑)

その状態で、上手、下手、中央で、観客の目をみながらご挨拶してくださいました。先に真琴さん姿月さんが舞台から舞台袖へ去られるのだけど、その時に下手にお二人がぴょこぴょこっと小走りで、そろってペコリっ!とちょこまか動く様子がかわいくて(笑)そのあとに、ゆったりとお辞儀して去られる玉さまとの対比もあって、微笑ましい光景(笑)

 

約二時間、泣いたりにこにこしてたり、こんなにもずっと幸せな時間あるのかというくらい、満たされて気持ちがいっぱいになる、素敵な素敵な時間でした!!!