やっぱりLiveが好き

目の前の空間を味わうのが好きな人の記録🍀

「十二月大歌舞伎」 12/20,22 歌舞伎座 〈日本振袖始〉②

岩長姫が稲田姫を飲み込んだ後、一旦幕が閉まり
大薩摩(幕外、幕の前で長唄の唄い手さんと三味線の方の演奏←「大薩摩」という名称を知らなかった自分の為に書いています💦)
の演奏が始まる。
唄い手は勝四郎さんで、あの張りのある声で素晴らしく歌い上げていて
三味線の方の演奏もよかったー!
大薩摩だけでなく、ほかの演奏、唄も聞いていて本当に気持ち良くて、
上演があるって幸せだなぁと思いました‼️


そして花道から現れたのは菊之助さんの素盞嗚尊。登場からカッコいい。
梅枝さんの時も書いたけど、菊之助さんもお顔もその姿もお声も、本当に何も言うことないです‼️


そこに現れた後シテ八岐大蛇の玉さま。
あの羽織をかぶってこちらから見えない目が見えないものの、中から様子を伺っている姿が
ゾクゾクして、見えやしないのに中を覗きたくなります(笑)

こういう後シテの時にいつも思うんですが、あの化粧の下の素顔でどういう表情をされてるのか、
お稽古の時ってどんななんだろう。
あの玉さまが、この玉さまに、というのが結び付かなさすぎて、後シテの威嚇したりする時の
玉さまの素顔に興味津々。

子分を率いてる玉さま八岐大蛇がカッコいい!と思うし花道で子分とつながって大きな蛇になり、
一番後ろの人が逆立ちをして作ってるのも凄い。
菊之助さんと戦っている時、攻撃を受けたり仕掛けたりというのもそうだし、
そのときの「はっ。。」みたいな言葉にならない声が
玉さまや菊之助さんから漏れるのが聞こえると、
テンション高くなります(笑)

立て膝の状態で足をダンッ!ダンッ!と進める時、八岐大蛇の長の凛々しい姿にもかかわらず、玉さまが子分たちの一番後ろについて
ダンダンしてるのがなんだかかわゆく思えてしまう(笑)


カッコよくてなかなか見られない玉さまがたくさん拝見できるこういう演目は、
見ていて物凄く楽しい‼️というのが今回の感想でした。

鼓童の時のようにミーハーな気持ちで食い入るように見て楽しめて、
かつ岩長姫の背景は人としての複雑な気持ちが混じったものでもあり、
本当に見ごたえのある作品なんだなぁということを、シネマ歌舞伎で見ていたにも関わらず💦
改めて知りました。

二階から見ていた人が、フォーメーションがとにかく美しかったということなので、
配信でとらえていてくれないかなぁと願っておきます‼️