やっぱりLiveが好き

目の前の空間を味わうのが好きな人の記録🍀

坂東玉三郎 越路吹雪を歌う「愛の讃歌」 7.28 川内萩ホール@宮城

当初、ここがコンサートのオーラスだと思っていた場所。だけど、まだ公演があるって嬉しい(泣)増えていく公演数にどこまで増えるんだろう、どこを終わりと思って力を注いだらいいんだろう、なんて考えていたけど、そんなのは杞憂だったな。ということで仙台公演。

ツアーが始まって最初の頃はほぼ一曲一曲解説してくださっていたけど、だいぶ減ったなぁ。なんだけど、その分歌が物凄く充実してきている気がする。最初から素晴らしかったけど、さらに磨きがかかっているというか。

最初の頃から気になって好きだった曲「Send In The Clowns」。玉さまが曲紹介の時にその曲を作った人のお名前を仰るんだけど、この曲だと「スティーヴン・ソンドハイム」そのお名前の響きさえも玉さまから発せられる言葉ってとても心地よくてずっと聴いていたいんだよなぁ。

真琴さんが客席へ「生で玉三郎さんをご覧になる機会はなかなかないのでは」ということを言おうとして「生玉さま」って言いかけて撃沈(笑)玉さまは「ゆで卵です」て(笑)

一部のセトリがいつのころからか変わってきていて、メドレー後のお一人ずつの唄が真琴さん「パダムパダム」姿月さん「シャンソン」。「シャンソン」は越路さんが亡くなられた後に岩谷さんが作詞された曲で、ペギー葉山さんが歌っていた曲だそう。MCの中で玉さまは、先日亡くなられた劇団四季の浅利さんが演出された越路さんのリサイタル、舞台のことにも触れていらした。

二部。「枯葉」でピアノの三枝さん、「私の心はヴァイオリン」で会田さんのところへ寄り添って聴く玉さまが最初の頃よりずっと自然で、三枝さんや会田さんの演奏もより活き活きされているようで、本当に素敵だなって思う。

パリメドレーに行く時に、真琴さんがパリと何かの違いを玉さまに聞こうとしたものの、質問の意図がよくわからなくなってしまった時点で姿月さんが笑いだしてとまらない(笑)玉さまも「まこちゃんはこうよね(笑)」みたいに仰ってて、この人はこうなんだよねって言えるほどわかっている、仲良くされているんだなって思って嬉しかった。

愛の讃歌」を聴いている時に、演奏、歌、空間、すべてが素晴らしくてこんな幸せな時があっていいのかって幸せでしょうがなくて泣けて仕方なかった。この空間、時を過ごせることが最高に幸せ。それを感じた時点で、行かない公演があるなんてありえないよね、って次のつくば公演参加をきめ、帰りの新幹線でチケットを探した、というわけです(笑)