やっぱりLiveが好き

目の前の空間を味わうのが好きな人の記録🍀

「三橋美智也 23回忌追善メモリアルコンサート」7.24 新歌舞伎座 昼の部

玉さまと三橋美智也さんのご関係がわからないまま、玉さまがご出演で歌われる、ということで行ってきました。

一部はそれぞれの方の持ち歌を披露される内容。演歌、民謡、と普段生で歌を聴く機会がないジャンルだったので、行って見て驚いた・・・。客席のお客様の反応が凄い。年齢層も、歌舞伎の時よりさらに上の年代の方で、とにかく声援が凄かった。歌ってる時にもバンバン声かけをしてるし、歌手の方もそれが日常といった様子で、そういったことでさらに舞台を盛り上げている感じ。私がいつも観ているようなコンサートや舞台ではNGだけど、ところ変われば、それが有りの世界なんだなぁ、と、こういう世界があることが衝撃だった!

中でも、梅若梅朝さんという民謡の方、お声がとても若くて綺麗で、当然歌も上手くて、佇まいが凛とされてて本当に素敵だった。もっとこのかたの歌を聴いていたいと思ったほど。調べたら70代の方で、関西を中心に活躍されている民謡の家元の方で、歌を聴ける機会をいまだに見つけられず・・・。いつか拝聴出来たらいいなぁ。

水前寺清子さん。とても小柄なのに、舞台を埋めるようにパワーを発しててさすがだったなぁ。私の好きな曲「ありがとう」を聴けたらいいなぁ、でも聴けないよなぁ、なんて思っていたらなんと二曲目は「ありがとう」!!小さい頃にテレビの再放送で見て聞いていたあの曲が聴けるなんて、玉さまはこれからのご出演だけど、梅朝さんといいチータといい来てよかった-!!

チータと司会者の方のお話の中で、「玉さま」のワードが!!ここまで「後程、玉三郎さんが・・・」ということは聞いていたものの、具体的なお話は何もなかったので嬉しかったー!チータが「玉三郎さんとお会いするのは今日で二回目で、最初は玉三郎さんが学生服を着ていた(時代の)時で、これから(世に出ていく、出たて?)といった時。今回玉三郎さん(の方)から覚えてらっしゃる、とお聞きして大変感激した」と仰ってた!!で、そのことをブログにも書かれていて

水前寺清子さんのブログ「夢の様な出会い」

https://ameblo.jp/chita365/entry-12393434876.html

 あぁぁ素敵・・・。その頃のことを覚えていて自らご挨拶されてて。陰ながら応援というチータも素敵。こういうお話が聴けると凄く嬉しい。他にも

岩本公水さんのブログ「三橋美智也メモリアルコンサート」

http://iwamotokumi.syncl.jp/?p=diary&di=1107011

 ・・・ちょっとお写真を見ていて思ったのだけど、後ろの暖簾はお役の時の玉さま?この暖簾は初めて見るものだなぁと思って。って全然違うことに目が行く(笑)

岩本さんもすごく歌が上手い方で、演歌の方凄さが本当によくわかった。

で、橋幸夫さん。テレビでみてた人だ!ってわくわく(笑)歌も凄い。ファンの方も物凄くあつい。ペンライトも持参、さすが。

 

そしてその次が玉さまー!!!ネイビーっぽいキラキラジャケットでご登場!この日身に着けていらした腕時計と指輪は、三橋さんの肩見分けの時に頂いたものだそうで、ヴァンクリーフの腕時計、指輪は偶然玉さまの誕生石が使われたものがやってきたそう。三橋さんとのご縁のお話。玉さまは、三橋さんの歌は小さい頃から慣れ親しんでいて、三橋さんは歌舞伎座に玉さまを御贔屓に観に来てくださっていて、でも年代も違ったためか一度もお目にかかれることはなかったそう。8月の玉さまのコメントを読むと、三橋さんのマネージャーだった二条さんがそのことを教えてくださったみたい。三橋さんの十七回忌の時に音声で「達者でナ」がお好きだったことをコメントで寄せたそうで。三橋さんのようにそういった曲を歌うことは出来ないから、「ノスタルジア」という亡くなった方を偲ぶ曲・・・いつも心の窓にその方がいて(ここから先が曖昧💦)微笑んでいる、というよう曲、とお話しされていたと思う。「持ち歌がありませんから(笑)」とのことだったけど、その曲や次の「人生は歌だけ」。この曲は三橋さんの人生そのものだと思う、ということを仰って、三橋さんのお写真を時に見上げながら歌ってらっしゃった。ノスタルジアはとーっても素敵な曲だった。演歌や民謡のかたの歌声の中で、玉さまの歌が入るとまたよりいっそう(違うジャンルの中にあるからこそお互いが引き立つというような)素晴らしさがよくわかる。人生は歌だけ、もまた独特のメロディで三橋さんを偲びながらお歌いになる玉さま、越路さんのコンサートの時のように、三橋さんを思う玉さま、もしかしたら三橋さんの思い、その双方の思いにまるで触れることが出来たような空間、時間というのはとても素敵で幸せなことだと思う。

二部は三橋さんの曲を歌われていたけれど、先程仰っていた言葉の通り、玉さまが三橋さんの曲を歌うことはなかったです。でも、最後に出演のの方がズラッと並ばれて、玉さまのお好きだという「達者でナ」がかかった時は嬉しかったなぁ。玉さまの歌声は他の方の歌声が一緒でもわかる!!だから歌声ののびやかさ、素敵な声質がその中でも聴き取れて、嬉しいとともに暖かい気持ちになった。やっぱり、その曲、三橋さんへの思いが歌に乗っているからかなぁ。最後は民謡の曲と言うことで花笠音頭。合いの手の部分も玉さま歌ってらっしゃって、そういう部分も聴くことが出来てなんだかとても嬉しかった。玉さまも終始にこやかで、隣にでいらしたチータとも顔お顔を見合わせて歌われていたりして、その度にチータが恥ずかしそうにしていたことも可愛らしかったな。まったく普段とは違うジャンル、しかも三橋さんをまったく知らないまま行って見たけれど三橋さんの微動だにせずまっすぐに歌うお姿、三味線を弾くお姿、とてもかっこよくて、こんなに真摯に歌に向き合われた方がいらした、そのことを玉さまを通して知ることが出来てよかったなぁ、と満たされて帰ってきました。