やっぱりLiveが好き

目の前の空間を味わうのが好きな人の記録🍀

坂東玉三郎 越路吹雪を歌う「愛の讃歌」 5.3  大阪フェスティバルホール

広島公演から三日後、「バラ色の人生」玉さまの第一声、大丈夫そう。一曲終わり、ほぼいつもの玉さまのお声!!本当にほっとした。たった二日間の間にどれだけのことをされてここまで喉の調子を戻されたか、想像もつかないほどの過程があったことと思う。三日前のことを思い返すと、今このような日を迎えられていることが奇跡みたいで嬉しくて嬉しくて涙が止まらなかった。もう一幕中ずっと(笑)もしあのままの調子で今日になったら、玉さまはどれだけ落胆し悔しい思いをされることか心配でしょうがなかったけど、本当に良かった!!!歌を聴いていると、玉さまのお姿を見ていると、東京公演よりは動きを抑えてらっしゃるし、歌もまだ100%本調子ではないのだろうなという感じだった。だけど、初めて聴いた方はきっとそこまでわからないであろうというくらいまで戻されていて、声を出す事、音程を取ること等に気遣いとても慎重に歌われているのがわかった。

海宝さん出演に関してのこと。今回女性ばかりなので、レミゼで素晴らしい歌を歌われていた海宝さんを引っ張ってきた、とのこと。真琴さんか玉さまが「元男役の私達、女形玉三郎さん、その真ん中をすっと行く海宝さん(笑)」海宝さんのと隣でお話される玉さまもリラックスされてて、海宝さん達からも尊敬の眼差しと親しみの雰囲気でとてもいい出演メンバーの方達だなぁと思う。

衣装のこと。一幕の衣装で、広島で仰っていたことの進化版(笑)玉さまの方が先に作ったからスパンコールの粒が大きい、真琴さん達の方が後から作ったから粒が小さくより光っている、舞台上で真琴さん姿月さん達がくるっと衣装を見せてくださるように背中のほうまで見せてくださったり、回を重ねるごとにこういうお話での自由度が増しているのが嬉しくなる。二幕で皆衣装替えをするのに海宝さんだけは一幕のまま(唯一一着で全編通す)で、玉さまが仰るに「海宝君は光っていた方がいいって演出のかたが言うから」って(笑)

メドレーが歌い終わって真琴さんで『「メイム」で初めて拍手が起きた』と。広島公演でも思ってたけど、「パダム・パダム」を歌う真琴さんが迫力があってすごく好き。去年のディナーショーで玉さまが歌われていたからその印象が強くて、玉さまで聴きたいって東京公演では思ってしまったけれど、だんだん真琴さんが歌うことでのよさがわかってきた。姿月さんの「そして今は」。微動だにせず歌う姿月さんのお姿が印象的で、この歌の力強さがとても伝わってくる。

二幕のメドレーで、玉さまが姿月さんの手を取ったり、階段にすわって真琴さんと曲に合わせて踊ったり、そういう場面では東京や広島より抑え気味で。回復されたばかり、または途中だからいろんなことに対して慎重になさっているのかな、とも感じられて、でも、楽しそうな様子は変わらず。

最後おひとりずつのあいさつで、姿月さん「宝塚でいろんな先輩の後ろ姿を見てきたからか玉三郎さんの背中についていきたくなる。玉組、と呼ばせてください」というようなやり取りもあって楽しかった(笑)そのように仰ってくださる姿月さんたちも、そう思われるような玉さまでいらっしゃることもとても嬉しい。今回本当に素敵な人たちとの共演で楽しいしとっても贅沢な良い時間。この一瞬一瞬をしっかり感じていきたいしなるべく長い間、観て聴いていられたら、と思う。

ギリギリで購入できた二階のバルコニー席も十分だったし、行くことが出来てよかった。何より玉様が回復されて本当に本当によかった!!!