やっぱりLiveが好き

目の前の空間を味わうのが好きな人の記録🍀

坂東玉三郎「言の葉トーク」と音楽の世界 その① 帯広市民文化ホール 11/21

下書きに下げたけど戻す(笑)好きにする。うたコンも、ヤマハホールのことも書きたいけど覚えてるうちにまずはこっち。

帯広!!!帯広遠いな、どうしようなんて思ってたのは一瞬か数分くらいで、割と、即帯広行きを決めていた(笑)その後、銀座ヤマハホールでの二日間コンサートがあるのを知って「東京があるんだからいいじゃないか・・・」って一瞬よぎったけど、内容違うみたいだから行こう!って決めてほんとうによかった(泣)音鑑の方が、一般用にとてつもなく良いお席を取っておいていてくれたり、発売日に電話しなかったと思ってわざわざ発売してますよのお電話いただいたり、本当に良い人で、お礼言いたかったけど実際会場に着いたらスタッフ側の人達が全員それらしき人に見えて声かけられなかった(笑)帯広行く前から温かな気持ちになれたし、実際行ったら手作り感あふれる会場で、面白いこともあったけど(笑)本当に行ってよかったー。

<第一部 トーク

司会は梅川さん。恒例の玉さま紹介のあと、玉さま登場。上がツイードっぽいジャケットで、下が黒のスーツ。この後の歌で上着を変えるのだろうなぁ、と。

梅川さんと玉さま、道中が一緒だったらしく、梅川さん「空港からこちらへ向かうまで、北海道らしい景色でしたね~」って、もしかして自分が見た景色と一緒か!!あの景色を玉さまが!!って思ったら玉さまは、「夕焼けと、反対側の紫の空がきれいで・・・」って海外で見た夕焼けの空の色とそっくりっていうお話をされてね、景色のことでなく夕焼け・・・あぁーその日の夕焼けを見てなかった(泣)

玉さま「東京と比べて寒いかと思って降りたらそれほどでもなくて暖かかった」のようなことを仰ってたけど、うん、多分空港→車乗り換えならそうだと思うんだ・・・五分外に居るとね、風の冷たさに芯から冷えるんだよね(笑)でも、それで風邪をひかれたりしたら大変なので、それくらいの屋外滞在時間でよかったと思うんだ・・(笑)。

「北海道と言えば、バターサンド」梅川さんのその言葉に玉さまがうん、うん、と大いに反応してくださって、バター製品お好きなようなこと仰ってたような。良質のバターがなかなか取れないけど、送ってくださるから(助かってる)とも仰ってた。あと「豚丼」のことも。話題が出ると「そうなんですってね」みたいに仰ってた!豚丼!!その日のお昼に食べた豚丼、おいしかったし親近感!玉さま「演奏の方達がこの後食べたいって仰ってた」梅川さん「じゃあ先生もご一緒に~」・・・19時開演のこの日、この後玉さまは何も召し上がらないかチョコ一口くらいなんでしょうけど、華麗なスルーじゃなくてにこやかにされててよかった(笑)。

帯広ではないけれど、北海道とはご縁があり昔公演でいらしてたそうで調べたら1996年札幌月寒グリーンドーム楊貴妃道成寺やその翌年も同じところにいらしてた。その後はちょこちょこ北海道には来られているらしい。

 

次はスライドでお写真見ながらのトーク。今までの講演会で出たものと同じで今年3~4月に訪れたニューヨーク、イタリアのお写真。特に新しいものはなかったけど、確かニューヨークのマドンナがよく泊まるホテルで、マドンナが泊まる隣のお部屋・・・一人だから小さめの部屋って仰ってたけど、写真のバスルームを見ても広いお部屋が予想できたんだけど・・・(笑)それはともかく、白いスーツで白いバスタブに入ってる玉さま可愛すぎる(笑)イタリアでの夜、街頭に抱きついてるお写真「雨に唄えば、みたいに~」と仰ってて、そっかあのイメージなんだなと。

夕方舟に乗って白い服でのお写真、この時はこの逆光で撮りたくて、寒かったのでカメラの向こうにはコートが用意してあって終わったら即着てたと。

イタリアの生地屋さんでのお話のとき、「シングル幅が何センチ、ダブル幅が何センチであるのが何mだったから~」と、やっぱりご自身で衣装の生地を買い付けに行ってらっしゃるから、色んなことを知ってらっしゃるんだなぁと。必要な知識だからだとは思うけど、ご自分で買い付けにまで行かれる方はなかなかいらっしゃらないんじゃないかな。そのあたりの話、言葉がスラスラ出てくることにも、さすが。その生地屋さんで(高級な)あの生地を全部だったか、足りなくて追加したり、とにかくそのことを伝えたら、シエスタなのに皆集まって店中生地だらけになるくらいあれこれ生地を出してくれて、タクシー呼んでくれて、生地運ぼうか、銀行に行ってこようか(笑)、など本当に良くしてくれた、と。

 

今回の歌のお話し。22年前、全然練習などしていなく、越路さん関係者の方々と、「越路さんいなくて寂しいね」という話から、あくまでも趣味の範囲くらいで歌を歌うことになりCDを出した、と。この辺り物凄くざっくりした記憶なのでもっと細かく仰ってたような。

で、芝居で高い声が出にくくなったので、友人がボイストレーナーだったことを思い出しそこから練習を始め、今年3月の越路さん追善コンサートで歌うこととなり、じゃあCD出してみたら?と決まっていった、と。玉さま「(CDを出している)ユニバーサルは大きい組織で、いろんなことがどんどん決まっていき、NHK出てとか・・・ユニバーサルの陰謀が~(笑)」って今までの経緯の説明が面白かった(笑)

 

で、特典付きCDのDVDの一部、インタビューの所からレコーディング風景6分くらいを、玉さまたちもそのまま舞台上で一緒に皆と見ることになり、椅子をスクリーンの方に向けて皆で見始めたんだけど・・・自分の席がセンター下手寄り一列目という物凄い神席だったから、トークの時も玉さまが体を正面に向けてくださる位置!!!で、この映像を見てるとき、もちろん映像じゃなくて玉さまをずっと見ていたわけさ(笑)!!右側の椅子のひじ掛けにおそらく右肘を置いていて、右手の親指と人差し指で顎をちょっと持つ、挟むように。左の手は力を抜いてまっすぐだけどちょっと緩めに左ひじ掛けに左ひじを置いていて、左足を右足の上にして足を組んでいて、そのお姿のかっこいいこと!!!!!体、正面は開いているから、なおさらカッコいいんだよなぁ。正面から見えてないのに、斜めからビューなのにあんなにかっこいいのがわかるとは・・・。最初はマイクを手にもって、何か仰るのかなと思ったけどそのうちマイクを置いて、映像をじっと見てらっしゃったけど、視線を映像より下側に移して、左人指し指がかゆかったのか右手でちょっとかいてらした(笑)あのお姿は本当にかっこよかった。あんな姿勢がさらりとできるなんて。かっこいいにもほどがある!!!

 

最後に質問コーナー。事前に音鑑会員の方にアンケートを取っていたらしく、この場で募集することはなし。その質問。今までで一番重かった衣装は何ですか→玉さま「皆さん想像つくかと思いますけど<揚巻>です」と。重さ40キロ。全体の重さが軽くなるように工夫はしていたけれど、とくにそういうことをされないかたは45キロとかになっているのかもしれない、と。40キロ・・・細い人一人分・・・。

で、鷺娘を演じたとき、(25日興行のうち)20日頃になった時、ふとこの衣装の重さが気になり測ったところ、17キロあった、と。引き抜きとかで何枚も着ているからそんなに・・・。これが20日の終わりの頃に知ったからまだよかったけど、最初の方に17キロ・・・って思ってやるのとは違ったかも(笑)、と。

あんなに涼しげで優雅な鷺娘がそんな重い衣装を着て踊ってらしたとはなぁ。舞台上であれだけ衣装が変わるために着込んでいるのだから、そうはなるんだなぁ。でも、そんなことも少しも感じさせないことが凄い。

歌の練習はどのようにされているのですか→鼻から息を吸った時にすっと涼しくなるところ、副鼻腔を持ち上げて~・・・ここから声帯とか、えーと、そんな複雑なことが可能なんだろうか、ということをお話しされていて、難しかった。で、梅川さんに「先生(梅川さんが玉さまを呼ぶ呼び方)の言ったこと、わかった?」っていたずら顔で聞いていたのが可愛くて!!明らかいたずら顔だよ、やんちゃだよ、っていう、瞬間可愛すぎた(笑)

一番好きな外国(旅した中で一番好きな所、だったかも)→イタリア。人が親切だから。食事をしに行って、大皿で来てしまうけど本当は少しずつ食べたい、そういうことを難なく引き受けてくれる。ここで、思い出されたお話が「岸恵子さんのトークショーで、どこの国が一番親切か。一番目は外で何かがあって叫んだ時に、何にも聞かずに出てきて心配してくれるのがイタリア。二番目は窓を開けて、何があった?って聞いて出てきてくれるイギリス(イギリス、だったような、うろ覚え)。三番目はフランス。事情を知っても出てきてくれない(笑)たとえ話なんだと思いますけど(笑)」のようなことを仰っていた。この時に「岸恵子さんのトークショーでね、」と身を乗り出すようにお話しされて、岸さんのお話によほど感銘を受けられたか、本当に楽しそうだった。玉さまにとってそう感じられるものがあるということは、こちらにとっても嬉しいことだし、いつか対談などが実現してほしいなぁ。