やっぱりLiveが好き

目の前の空間を味わうのが好きな人の記録🍀

「霊験亀山鉾」 国立劇場 10/23

にざ様は見ておかなければいけない、という思いに駆られて、たいしてどころか全然あらすじも入れないまま行ってきた国立劇場。始まる前にアバウトなあらすじは見たけど、ちょっと追いつけなかった(笑)知ってたらなー、もう少しわかって見れたなぁ。

一幕目、殺しの場面はあるけどにざ様の出番はそこまで多くないのね・・・登場人物が、この人は水右衛門側なのか、源之丞側なのか、だいたいはわかるんだけど、えっとこの方はどちらだっけ、ってなってしまい、この人と争ってるんだからこっち側だよね?って思いながら見る部分があって、そういうところがクリアになってたら、もっとこの場面楽しめたのにな、ってところもあって・・・予習不足の為ですね、はい。

八郎兵衛は、やっぱり嫉妬からああなってしまったんだよね、きっと。雨がざーっと降るシーンもてっぱんのカッコよさ。で、おつまとの立廻りの場面、井戸に腰かけたところで、あー落ちるんだろうな、というか落ちてくれ、落ちたところが見たい!!と思ってたらやっぱり!!わかってるけど、こうなったらかっこいいっていうのが起こるのってやってくれた!!感凄い。井戸までは予想できたけど、その後棺桶を破って水右衛門登場って!!カッコイイにもほどがある(笑)なんで水右衛門がここで・・・って、もしかしたらこうでああでっていうルパン的理由があるのかもしれないし(笑)あったら申し訳ないけど、でもそんなことすら吹き飛ばすあのシーンに理由なんていらない!!

最後のシーン、水右衛門が殺された後、柝の音が鳴り、これで終わりかな、って思ってたら水右衛門が起き上がった!!!えっと、今のは劇中劇みたいなものなのか何なのか、水右衛門は死んでなくてまた何かが始まるのか・・・一体なに?!って動揺してたら、本編、公演終了後のにざ様のご挨拶!!そっか、歌舞伎座じゃないからこういうこともあるのね、って物凄くびっくりした(笑)ここからまた返り討ちがはじまるの?これは一体・・・って本気で頭はてなになった(笑)水右衛門さまをずっと観られるのも良いけど、無事に石井家の敵討ちができてよかったです・・・(笑)

にざ様は遠くてもよく伝わってくる。そのように演じてらっしゃるのかな。あんなに表情をよく動かし、眉の動き一つ、口の動き一つで何かを表し、遠くてもわかるような動きをされている方って世の中に何人いるんだろうか。単純なのではなく「伝わる」んだよなぁ。それに、あの圧倒的な存在感、美しさ。そこに立つ、というだけであんなに人をひきつける方なんてそうそう居ないと思う。花道からざっと客席を見渡せばその姿に皆がひきつけられて思わず拍手を送りたくなる、あの在り方って本当に凄い。そうしたくなる何かをにざ様が放っているし、私たちは思わずそうしてしまう。あの在り方に引力に、とんでもないものを観た、という感覚がまだ残ってる。にざ様は凄い。どこに居てもどの役でも光ってる…。

玉さまとにざ様のお芝居が本当に楽しみ。二月のお知らせも来たことだし、本気で二月は頑張らなきゃだな!!