やっぱりLiveが好き

目の前の空間を味わうのが好きな人の記録🍀

「九月大歌舞伎」 9/14 歌舞伎座〈映像×舞踊公演 鷺娘・口上〉①

歌舞伎座で映像×舞台公演」と聞いたとき、
あの「八千代座」という観客と近い距離で対面できるからこそ伝わった細かい工夫や裏話を、
歌舞伎座ではどうするんだろう?
と疑問に思っていたのと
八千代座だから、そのお楽しみとして特別に企画したものだったよなぁ…
というちょっと複雑な気持ちも少しありつつ(南座でも公演予定はあったけどもそれも同様の気持ちだった💦)
七ヶ月ぶりの歌舞伎座に行ってきた!


地下の木挽町広場も、お弁当売場のところは最低限のものだけになっていたけど、
それ以外はお店もわりと出てたのも嬉しかった。

歌舞伎座内に入ると、入り口に簡単な筋書が置いてあり全員持ち帰りOK。

右手の売店への入り口は閉まっていて(劇場外からの出入り)、舞台写真はどうなっているのかを聞いてみたら、
すでに木挽町で販売されているとのこと!!
うおー!!!知らなかった!!と、いつもだったらもう一回出て買いに行くところだけど、
今は出入りもまた面倒なので次回にすることに。


〈口上〉

幕が上がると羽織が黒字に白い柄、雪之丞変化の時の仕返しするときの(言い方💦)衣装でした。

配信公演プラス自分の記憶を混ぜて(笑)ひとつにしてみた!
ということで、以下口上です。



お顔を上げると、スキッとした表情の玉さま。今回もパーン!と張った高いお声で聴けて嬉しい!!
お顔をあげて上手、下手、真ん中と見てくださったあと
最初の口上のご挨拶。どの言葉も丁寧に選んでお話しくださっているのだけれど
毎回お客様が来てくださることへの感謝のお気持ちを、その言葉にたくさん感じました。



いずれも様、ご機嫌よろしゅうござりまする、坂東玉三郎にござりまする。
本日は、映像と舞踊の公演に各歌舞伎座へご来場くださいまして、誠にありがたく、あつく、あつく、御礼申し上げ奉りまする。


まずこの口上でございますが、常々と歌舞伎の口上は大広間の襖の前で、大勢の俳優さんが居並んでの口上でございますが、
この度はこの機会でございますので、私一人の口上ということになりまして、広間で一人で、向上を申し上げるのも面映ゆうございますので、
美術家さんともご相談いたしまして、八月の公演は無事に歌舞伎座で行われましたが、
私といたしましては、いずれもさまをお迎えいたしますのが久しぶりでございますので、
歌舞伎座の正面(端から端までを絵にしたもの)に金屏風を設えまして、お迎えいたします気持ちでこの装置にいたしましてございます。


この映像と舞踊の公演でございますが、五年前に八千代座の山鹿で始まったのでございます。
去年無事に公演が済みますと、30周年を迎えるわけでございますが、それまで度々伺いまして、25年位経ちますと、自分の踊れるもの、それはすべて出し切りまして、近年は再演が多ございました。

そして鷺娘、道成寺と、前期の歌舞伎座ではすでに踊り納めてしまったものの、どうしても(観たい)というお客様のお望みがございまして、一度踊り納めたものを完全には踊れませんので、
それでは想い出のような気持ちでということで、前期の歌舞伎座、さよなら歌舞伎座の公演で撮りました映像に私の実演を交えまして、映像と実演の公演をということで始まりましたのが、この公演の一番初めでございます。


それが、今年は五年目になりますが、もちろん、この歌舞伎座のような大きな劇場ではございませんから、今日のような設えはできませんが、
この度はこの立派な歌舞伎座というところで上演させていただくことになりまして、
当代の振り付けの藤間勘十郎さん、大道具、小道具、衣装、鬘、照明、音響、映像技師さん、皆で考えまして、
いずれも様にこのような映像と舞踊の公演をご覧いただけるようにと、一生懸命考えて、皆様に提供いたしますわけでございます。
お楽しみいただけましたら、幸いでございます。


鷺娘の映像は、13年前のさよなら歌舞伎座での収録と相成ります。あっという間に時はすぎるものでございます。
この五期歌舞伎座、建て替わりましてからどのような劇場になるかと思っておりましたら、
こちらから見ますと、まったく昔と変わらない出来になりまして、嬉しくもあり、本当に設備も整い素晴らしい劇場になりました。


出し物と、俳優というものは実に不思議な縁でございます。
今回演じさせていただきます鷺娘、ですが、11歳の時に(母の躍りの)会で踊らせていただいて、27歳で初めて興行に掛けさせていただきましてから、
40年あまり、500回もこの舞台で踊らせていただくことになりますとは、夢にも思わない出し物だったのでございます。

今はもう完全に踊ることが出来ませんが、いずれも様におかれましては、何卒ご容赦いただきまして、想い出の一コマとしてご覧いただければ幸いでございますし、
出来る限り最大を尽くして、舞台を務めていきたいと思っております。


次の紹介前に全体を照らしていた照明がだんだん暗くなり、真ん中の玉さまだけを照らすようになった、と思ったら


この歌舞伎座の正面、破風の屋根の上には、櫓(やぐら)が飾ってございます。これは第一期歌舞伎座明治22年からあげさせていただいたものでございます。
あ、三階のお客様には見きれるかもしれませんので、(とここで三階の方を見ながら)上手から同じ文様のものをお出しいたします。


と玉さまの左側、上手に実物の鳳凰丸の布が出てきてこちらも照らされる。
なるほど、そのために照明をしぼったということ。


これは歌舞伎座では、11月の顔見世興行にのみ、上がるそうでございます。
歌舞伎座の座紋でございます、鳳凰の丸が、染め抜いてございます。
普段は見ることができないのですが、今回は(後ろの絵、歌舞伎座の背景)にも描きました。
後程ご案内いたします揚幕にも、客席の提灯にも、紋が染め抜いてございます。


さて、皆さま、いよいよ皆様をご移動させることなく、
もし皆様がこの舞台に上がりましてそちらを見ましたらどんな景色かということを考えまして、今回お見せする次第でございます。
しばらくお待ちくださいませ。



照明が暗くなり、再び明るくなると玉さまの後ろ、舞台上に 写されたのはまさに玉さまから見た客席の光景(無人の時の客席)の絵。
正面、東西、上から下までの舞台上から見える光景が描かれていて、提灯の場所には実際の提灯が組み込まれ、
照明のところにも灯りが組み込まれていて、提灯には座紋入り、
また、一枚の大きなものにすべて描かれているのではなくて、実際に近い立体感、奥行きを感じられるように
東西の部分は別の板(板かなにかは知らないんですが💦描くためのキャンバスのこと)に描かれ
一番後ろの大きな絵より手前、斜めに置かれていて、こういうところも工夫されてます。



このような素晴らしい客席を見ながら、長年お芝居をさせていただきました。
小さい頃からここで育てていただきまして、数々の大役、立女形といたしましても、身に余る大役を次々と演じさせていただき、有難く思いますし、

こうしてみますと、なんという日本の素晴らしい劇場であるかということを再認識いたしますと共に、
ここで俳優として活動させていただきましたことが思いもよらぬ幸せだということを、今となりまして、胸いっぱいに染み渡る思いが致しますのでございます。


こんなに素晴らしい風景をこちらからは見ているんですよ、というその気持ちをおすそ分けしていただいたようでとても嬉しかったし、
役者さんたちの立ち位置になって少しでも気持ちを味わうことで、世界が広がって見えた気がします。
あと、本当の提灯が組み込まれているからか、絵なのか実物なのか、という不思議な感じと、ふんわりとした灯りがとても素敵でした。


さて、この度はこういう機会でございますから、皆さまを、歌舞伎座の方々とも相談いたしまして、歌舞伎座の裏を少しご案内申し上げたいと思っております。
この度は奈落の回り舞台、せりあがり、揚幕などをご説明、ご案内したいと思います。


これからいずれも様を、座ったまま奈落へ、あ、奈落と申しましても劇場の奈落でございますのでご安心くださいませ。
私がおりますところは、梅ゼリでございます。それではここから私、奈落へ下がらせていただきます。


「この世の奈落」のくだりは定番となっていて、観客もなごみ、
玉さまもにこにこされながらお話しくださるところなので毎回楽しみだった!!

これからいずれも様を~というところで前に置いていた扇子を取り「あ、奈落と申しましても~」で扇子でちょっとさすように、
そこからだんだん立ち上がりながらお話されてるんだけど、その体の動きそのものもずっと見ていたい!!どの瞬間もひとこまひとこまのその繋がっていく時も引き込まれる!!

梅ゼリから下がる時も、お辞儀をされて、お顔をあげたときのにこやかな表情が素敵。


セリが下がると玉さまが奈落へ行ってしまい見えなくなるので、ここからは続きを映像へ繋ぐようにしていて、
セリが降りた場所に構えるカメラが、下がってくる玉さまを写し奈落の舞台機構紹介へ、
という実物→映像という流れ。玉さまも舞台で来ている衣装鬘のまんまなので、観客側としても繋ぎがスムーズに見える。


玉さまが奈落に到着。
口上の時、舞台上に居られるときは口上の時の高い声でお話されてたけど、
映像の中は地声で低くなる!!このギャップが好き(笑)


到着直前にお辞儀するようにカメラの方を見てくださり、着いた時にお着物の裾を両手であげ、セリから降りる辺りに草履がすでに用意されていて、それを履いて、ご説明くださる。右足から履いてらっしゃいますね。つい見てしまう(笑)


今私が降りてまいりましたのが、梅ゼリ、でございます。

これは一番小さい梅ゼリと申しまして、主人公が上がったり、下りたり、主に人物が登退場するときに使うことが多ございます。


と紹介され、そこから少し歩き、下手側のスッポン下へ。


このスッポンは主に妖怪変化や妖術使いの人間が登場するところ、退場するところですね、ほとんど人間じゃないものも主に登退場いたします。それではこれから、上がらせていただきます


ということで黒衣のお二人が現れ、忍夜恋曲者の将門娘滝夜叉姫の打掛を口上のお着物の上にお召しになるんだけど、(恐らく)玉雪さんが打掛を肩上くらいまでもってきて、玉さまは左手から先に袖を通す。
その時に先に袖を通す左側の袖を左手で持ってらっしゃって、肩上まで打掛が来ると、右手で打掛の襟を持ち、打掛の袂にもともと着てらっしゃるお着物の袖をサッと入れる。
高下駄をはき、スッポンの台に乗った後、玉さまへ開いた傘が渡される。最後に打掛の裾を黒衣玉雪さんがささっとお直し。

通常は見ることのできない、普段のこうした風景が見られるのが嬉しい。もうできあがったものを観ているから、その裏側とか途中の一瞬一瞬も美しい。


それでは、上がらせていただきます


すっぽんが上がる。
玉さまは鷺娘の準備でもう実際にはお出になることはないだろう、と思っていたら!!

すっぽんがあがる映像とともに実物のすっぽんが上がってきてそこには口上の時のお着物の上に滝夜叉の打掛、傘をさした玉さまが!
そして演目の本番部分と同様に、その場面を少し演じてくださるんです。
かたちだけでなくて、気持ちも動きも役そのものを玉さまが演じてらっしゃる。

スクリーンにも映像が写し出されているけど、目の前の玉さまを観ることに必死なんで(笑)
それが過去の演目本番のときの映像を使っているのか、先程のVTRの続きとして写しているのかまるっきり見ていなかったからわからなかったけど、確認したらやっぱり前者の過去舞台映像でした!


ここ、実際に客席で観ている時はこんな感じ↑だったんだけど、配信ではどのように映すのかと思ったら!!

花道の外側後方から映し、実際に花道から出る玉さまとスクリーンの舞台映像が両方映る!!!

「恋は曲者~」からは花道内側、玉さまを斜め下から見上げる位置から撮っている!!鼻血が出そうなアングル・・・
そして再び花道外後方から両方を映し、遠くを見るようなときは実際の玉さまを少し距離があるところから映し、お芝居を見せてくださる。
花道外を向くときは後方から両方を、スッポンから下がる時にも両方を映しつつ、玉さまに当たっていた照明が暗くなるのでとても自然。


続きは映像へ。
玉さまはすっぽんが下がると閉じた傘をお弟子さんに渡し、打掛を脱ぎ、次は歩いて花道の下を通り、鳥屋、揚幕へ。

この時に、畳んだ傘をスッと黒衣のお弟子さんの方へ差し出し、さっと脱いだ打掛がささっとしまわれる、という一連の様子を見ていて、
次に何が来るか、ということを把握していかにそれをやりやすいようにするか、
長年やってらっしゃる、あうんの呼吸なんだろうなぁ、なんて思って見てました。

玉さまが先導して花道真下を歩き、カメラが後ろから玉さまを撮りつつついていく。


こうやって改めて見ますと広々としておりますけども、これはこの度の歌舞伎座で初めてこんなに美しく整理されて広々といたしました。
前の歌舞伎座では、もう少し狭く、木造り、手作りの味が致しておりましたんです。


階段を上がる玉さま。
花道終わりの突き当たりの階段を上がるとそこが鳥屋。


この階段を上がってくる時間が独特の緊張があるものですね


鳥屋口に到着。先ほどの鳳凰の座紋が染め抜かれている揚幕の紹介。
大きな鏡と照明があり、


ここで、拵えをしたり、顔を直したり、鬘をかけ替えたり、あるいは、楽屋から参りまして出待ちをして、何か役のことを考え、緊張したり、お水のんだり、色々してる、この揚幕という空間は、閉ざされてもいますが、独特の、役者にとっての場所と時間でございます


「お水を飲んだり」と仰った後に、ちょっと物思いにふけるとか懐かしむみたいに首を右に傾ける玉さまが可愛ゆい!!!!


そして阿古屋の打掛を着て揚幕から玉さまがお出になる。やっぱりここでも、袖を通す前に着てらっしゃるお着物の袖をしっかり持って、打掛の中へ。お弟子さんは衿と裾を直して、玉さまは前面を整える。


実際の映像へ切り替わる。
カメラは揚幕の外花道側から舞台上の映像を映し、玉さまの出になると揚幕側へ向け、玉さまに最も近いところで揚幕からの出を観られる。
反対の上手側から強烈に当たる照明に照らされて、その反対、景に当たる部分から見る陰影が好き。
夕焼けとか、そういう条件で見られる独特の美しさに近い感じ。

この時、映像の中の拍手と、実際の客席の拍手が入り交じっていると思うんだけど、こうして玉さまは拍手の中、舞台へと出て行かれるんだなぁという疑似体験のような感じもする。


スッポンへと向かう玉さま、阿古屋をカメラが追うと、舞台上のスクリーンの阿古屋も映る。
実際の玉さまのみが映ったかと思うと、舞台映像の花道の阿古屋が重なるように、そして今度はその映像のみになり、今と昔の玉さまが繋がったかのよう。

「気はしおれ」の時には実際の玉さまのみに戻り、舞台上のスクリーンの阿古屋と同時に映り、見栄をする。
この時、実際の阿古屋の裾までカメラにきちんと入っていて、次の外花道を向いた時には花道内側から下から見上げる角度に切り替わる。

そして内側へ向きなおす時には裾まで綺麗に全部移されるカメラアングルへ。

スッポンから玉さまは下がられるのだけれど、そのギリギリまでは映さず、実際の花道の阿古屋から繋ぐように映像の阿古屋へ切り替わる。奈落へ到着するころに、今回の映像へ切り替わる。


なんという映し方と切り替え!!ここだけでも本当に芸術だと思う。
単にどちらかが今効果的だからこっち、なんじゃなくて、観る者の今と過去それぞれにも、重なる今にも焦点を当てていて、
この時に沸き上がる何とも言えない(本当に何といったらいいかわからない💦)気持ちは、人のこういった気持ちに対して繊細な演出される玉さまだからこそ、と思う。


この時、客席の私・・・「さっきのすっぽんのように今度も玉さまが実際の揚幕から出てこられるはずだ!」と思い振り返ったらやはりそこには玉さまが!!!
阿古屋まで観られる、しかも雪之丞変化のお姿の上に打掛を着てというこの時だけにしかない瞬間!!滝夜叉同様、実際の演目のように見得もして、演じてくださる!嬉しい!!となってました。


配信される映像となった時にも、このような素晴らしい作品になっているとは思いもしなかったなぁ。


すっぽんが下がり、映像へ繋がる。奈落へ到着すると


というわけで下りてまいりました。失礼します。


言葉と相手に対する想いを向ける丁寧さを、こういうところからも感じる。

今度は舞台中央の回り舞台へ移動し、その中にあるもののの説明へ。周り舞台に沿って、舞台正面側から、上手へ向かって反時計回りで歩きながら、その場所で紹介してくださる。


最初に玉さまがおりられた梅ゼリ。
その奥に竹ゼリ。屋敷や金閣寺などがこちらのセリで上がるそう。
舞台の屋台を片付けて新しく飾り替えてまた上げたり、大勢の人が乗って登場できるとのこと。

舞台を作ることを、作るとは言わず、「飾る」と言うそう。


深さを見ますとこんなに深いんです。
手すりもありますし、安全を随分と重視しております。すぐ上が檜舞台になっていますね

とカメラに映るのは奈落の一番底の階。足がすくむような深さなのがよくわかる。

その後ろは松ゼリ。舞台より少し上がれるようになっていて、長唄のやまだいが組まれることもある、と。回り舞台の端から端まである長さ。

その後ろは、前期の歌舞伎座にはなかった、周り舞台の真ん中が通り抜けられる通路で下手側に役者さんが行けるとのこと。

その後ろが一番大きい大ゼリ。竹ゼリ、大ゼリでの舞台装置を転換して回り舞台で回して場面が変わる。←よく観る場面。そして今回の歌舞伎座では様々な機械が充実していて速やかに舞台をすすめることができるとのこと。

そして丸く切れている周り舞台の切れ目。


私達専門家は「盆」と申します


玉さまの仰る「専門家」!!玉さまから聞くこの言葉は深くて言葉の背景のを感じてしまう。

上手側から回り舞台の中のセリの説明がおわると、その先にはエレベーターが。上階は楽屋になっているとのこと。


昔はこの四期の歌舞伎座まではエレベーターがありませんで、役者が楽屋から揚幕、鳥屋まで、全部階段を使って大きな衣装を着て、出を待たなければならないということもありました。
今ではそういうことがなくエレベーターで使えるということも考えますと、懐かしいような気がいたします。


この周り舞台は今から250年前、あ!260年。260年ほど前に日本で発明されましてそれが世界的に広まったということも在ります

回り舞台が250年前、と玉さまが仰ったらカメラの向こうの人に「260です」のように言われたみたいで、「あ!」と訂正したときのちょっと驚いてゆるんだ表情の玉さまのが可愛い(笑)

ここからは回り舞台が見渡せる三階席から写した歌舞伎座の舞台面。映像+玉さまの声のみでの説明。
回り舞台を回しながら、梅ゼリが下がり、松ゼリが上がり…と、実際に動かしてくださる。
役者さんが客席から見きれない深さがあるそう。


私は子供の頃から、この回り舞台に乗るのが夢でございました。
このせり上がりで音楽にのって歌舞伎座の舞台に登場するということは本当に夢のような、素晴らしい、役者冥利に尽きる瞬間だったのでございます。


皆様、いかがでございましたでしょうか。
さていよいよ映像と舞踊の開幕でございます。何卒、ご寛容のご見物の程、お願い申し上げまする次第にございます。


玉さまから誘われるこの瞬間がたまらない!!今回だったからこそ味わえたことだなぁと思う。


ひとつまえの歌舞伎座は、こうだったんですよ、という玉さまの言葉に、
それをずっと見て経験してきたことが玉さまの中にたくさんあって、そのことや思い出を私達も見せてもらっている、という感じだった。


玉さまがカメラの方を向いて説明してるときは、上半身のみ写すくらい大きめのフレーム具合でありがたや!という気持ちでした(笑)


鷺娘は次回につづく。